コレステロールの働きとは?

コレステロールの働きとは?

人間の体内にある4つの脂質(中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸)の中の一つが「コレステロール」です。コレステロールは中性脂肪と同様、生命維持のために一定量は必要な脂質です。
では、コレステロールにはどのような働きがあるのでしょうか?

コレステロールには以下3つの働きがあります。

1.細胞膜の原料
人間の身体は、およそ60兆個の細胞からできています。これら細胞は、「細胞膜」と呼ばれる膜で覆われていますが、コレステロールはその細胞膜を作る成分として体内に存在しています。細胞膜は、細胞内の物質を保護し、また、物質が細胞外に出て行くのを防ぐ働きがあります。
加えて、細胞膜には細胞内に有害物質(ウィルス)の侵入を防ぐ役割もあります。コレステロールが不足すると、強い細胞膜を作ることができず免疫力が低下してしまいます。

2.ホルモンの原料
コレステロールは性ホルモンやステロイドホルモンの原料です。
性ホルモンは卵巣・精巣で合成され生殖機能を司り、また、ステロイドホルモンはタンパク質や糖質を代謝、炎症を抑制します。

3.胆汁酸の原料
コレステロールは脂肪の消化に不可欠な胆汁酸の原料です。胆汁酸は肝臓で作られ、脂肪を水に溶けやすくする働きがあります。
また、膵臓から出る消化酵素を活性化し、脂肪やタンパク質の消化吸収を助ける働きをしています。
ですが、必要以上に胆汁にコレステロールが含まれてしまうと、胆石症や胆のうがんの原因となります。

以上の働きをもつコレステロールは、私たちの体内におよそ100〜150g存在し、主に筋肉や脳、せき髄などに多く含まれています。
私たちが必要とするコレステロールの量は、1日におよそ1000mg〜2000mg。その約60%は、肝臓や小腸で生成され、残りの40%は食べ物から吸収されています。
コレステロールを多く含む食品を過剰に摂取したり、体内での調整機能がうまく働かなくなると、コレステロールの値が増加します。
コレステロール値が増加すれば中性脂肪と同様、動脈硬化を進行させ、心疾患や脳疾患など重篤な病気を引き起こす原因となるため注意が必要です。